最新情報副主将ブログ

【副主将ブログ】PickUp選手⑥ 「猿渡裕貴(やり投)」

【副主将ブログ】PickUp選手!!!⑥ 「猿渡裕貴(やり投)」

 

筑波大学陸上競技部のWebサイトおよび副主将ブログをご覧の皆さま

 

男子副主将の川村です。

 

いよいよ季節は11月に入りました。2018シーズンも終わりを告げようとしています。部員も大半がシーズンを終了し、来る冬季連に向けて心身ともに準備をしている段階です。

さて、僕が最近何をしているかという話ですが、主に卒論と20卒の就活支援を行っています。日々色んな人の価値観に触れ、自分の知らなかった世界を知れることが楽しくてたまりません。

そして、私事で大変恐縮ですが、先日陸上競技から引退し、10年間の陸上人生に終止符を打ちました。「引退したら自分はどうなってしまうのか」大学に入りずっと考えてきたテーマでしたが、いざ実際に引退すると言葉にできない複雑な気分です。今まで自分を形作り表現していたものがなくなり、寂しいような虚しいような。。。とにかく空っぽになってしまった自分を何かすることで埋めているような状態です。

まあ、とにかく楽しく日々を過ごしてます。実はたまに練習もしています。そんな日々です。

 

僕の話はこれくらいにして、、、久々の副主将ブログです!

今回のPickUp選手は投擲ブロックやり投パート4年、最近日本の教育改革に最も熱い男「猿渡ゆうき」をPickUpです!

大学に入り、華々しくベストを更新し続けインカレで活躍した猿渡ですが、その裏には誰よりも地道な努力と、真摯に陸上に取り組む姿勢がありました。

その裏側と、猿渡の想いを余すことなく、飾りすぎず、ありのままお伝え出来たらと思います。。。!

では、インタビュー本文です!どうぞ!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

<プロフィール>

名前:猿渡 裕貴(えんど ゆうき)

所属:体育専門学群

出身:京都府 乙訓高校

専門種目:やり投

自己ベスト:72m79cm(大3)

今季ベスト:67m79cm

 

 

 

悔しさがなくなったら競技者として終わり

 

川村

 ついに来ました猿渡回。わりとブログの序盤から猿渡にインタビューしたいとは思っててんなぁ。。。!よろしくお願いします!

 

猿渡

 絶対おもてへんやん(笑) 俺ほんまいいこと言われへんで(笑)

 

川村

 そうやって言いながら、良いこと言うのが“猿渡”さんですから!じゃあ、まず最初に今シーズンを振り返った感想を教えて!

 

猿渡

 今年は腰の痛めて冬季積めへんかったから、悪い結果で仕方ないなって思う部分はあるかな。武器がないなりに、インカレに向けて準備していった。

 

川村

 ずっと腰痛い言うてたもんな。。。

今年は、日本インカレで大怪我したけど、それについては自分でどう感じてるん。。。?

(やり投予選3投目で、前十字靭帯断裂・半月板外側損傷、内側側副靭帯の部分断裂)

 

猿渡

 でも、インカレ当日で良かったとは思ってる。もし、インカレ前やったら勝負の舞台にすら立てへんかったし。調子悪いなりに最大限の準備をしてインカレに望めた。それだけでも満足やわ。

川村

 強いな猿渡は。そう捉えられる人は多くないと思う。

 陸上自体はどうするん?院行きたいってゆってたけど。

 

猿渡

 復帰できるのが来年の11月やから、もう陸上はいいかなって思ってる。

 3年まではインカレでみんなの活躍みて、「俺ももっといけるはず」って悔しさがあったけど、今年はなかったんよな。「みんなすごいな」って。悔しさなくなったら競技者としては終わりやと思ってるから。後悔はない。

 

 

苦しい時に急ぐ必要はない

 

川村

 どこまでいっても競技者やねんな。競技界は世知辛いなぁ。でも、陸上嫌いになって辞めたんじゃなくてよかった。引退する時に1番辛いのは嫌いになってやめることやと思ってるから。

 怪我した後、まじできつかったと思うねんけど、どうやってこんなポジティブになれるまで立て直したん?猿渡メンタル強いなってまじで思っててんけど。

 

猿渡

 まあ人前では強がるよな。(笑) 正直怪我した瞬間は絶望感でいっぱいなった。

 3年の時に72m投げれて、ユニバーシアードの標準(75m50)見えて、そこから大学院1年でのユニバーが目標やった。でも怪我して、もう無理やって思って。。。

 でも、医務室運ばれて、大山先生が声かけてくれて、高田と村澤(どちらもやり投4年)がいつも通りいじってくれて、悲しみは吹っ飛んだ。

 

川村

 あいつらも適当そうに見えていいやつよな(笑) 4年は本当にいいやつが多い。その後は?

 

猿渡

 みなさんにほんまに感謝やわ。高田と村澤にはちょっと感謝で(笑) まあ、その後も元気はなかったな。ただ、田中さん(競技部OB)と飯行ったときに、「苦しんでる時は良い答え見つけられへんから、今は色んな人の話聞いて、ゆっくり考えたらいいんちゃうか。」って教えてくださって。それで、身内とか大山先生に話聞いて、「結果急ぎすぎちゃうか。もっと長い目で考えていい。」って言ってもらって、「あぁ、もっと気楽でいいんや」って思えるようになった。それから前に進めるようになったかな。まあ、後は元々「なるようになる」って家庭で育てられたから、それもあったんかも。

 

川村

 辛い時に良い答えが見つからんってのはすごいよくわかるわ。後で考えると、すごい弱気で逃げの選択を選ぼうとしてたのが自分で理解できるよな。

 てことは結局陸上は続けない?

 

猿渡

 今の段階では、勝ち負けにこだわれる状態にないから、競技者としてはもう引退しようかなと思てる。大学では今までではありえない人たちと勝負できたり、フィンランド連れて行ってもらったりできて、そういった第一線からは退いて、これからはやり投本来の楽しみを追求しようかな。

 

 

 

膝の怪我については手術も無事終わり、現在はリハビリ中だそう

 

 

人の話を聞く、そして1度真似をする

 

川村

 次に、大学生活を振り返って感じることは?

 

猿渡

 大学はほんまに色んな事学んだな。まず、「人の話を聞くこと」かな。高校までの俺は、強いやつが偉いやつみたいな勝利至上主義的な極端な考え方しててんけど。大学入って、自分より強い人がいっぱいおって、先輩に色々教わって強くなっていったから、柔軟な頭が必要やなって思った。

 

川村

 猿渡そんなこわいやつやったん(笑) しんじられへんわ。。。そういえば猿渡はめっちゃ後輩見てるよな。そこほんまに尊敬してるんやけど、先輩にお世話になったのが大きい?

 

猿渡

 1年生の時の投てき反省会で、筑波大学に言いたいことって欄があって、「思ってたより筑波大って弱いですね」って書いてもうてんやんか(笑) そしたら当時院1のゆうとさん

(OB)が「確かに雰囲気は緩くなってるし弱くなってる」って仰ってて。そこから、先輩と一緒に自分が考えてた練習よりもきつい練習するようになった。自分の体がめっちゃ変わったな。色々転がってるきっかけの1つをうまくつかめた。2年のシーズンで70m投げれて、自分の可能性を信じれるようになった。

川村

 めっちゃ生意気やん(笑) まあでもそれくらいの気概は必要か。確かに、人の話を聞けるか聞けないかで、自分の幅が広がるかどうかはかなり決まるな。

 

猿渡

 ほんまにな。後は、自分の成功体験は絶対の正解じゃないってのも思ってる。成功した人の考えは1つの正解でしかないし。ただ、矛盾するようやけど、その成功体験をひとまず真似することが大切やと思う。やらずに判断するのは違うよな。筑波の人は賢いから、やる前に頭で有益かどうかを判断するけど、まずは1回やってみてから判断するほうがいいと思う。

 

川村

 食わず嫌い的なな(笑) でも確かに筑波の人は賢いからなぁ。。。理論的に有益な確証がないとできひん人も多いと思う。俺もそうやし(笑) ただ、その自分の頭で立てた理論って、今自分の頭の中にある知識だけで組み立てたものやから、間違ってたり不足してたりする可能性もあるってのは知っとかないと、もったいないかもね。

 

 

何のためにスポーツをしているのか

 

川村

 ではでは、今後の目標を教えて!

 

猿渡

 「日常生活を普通に過ごせるような体に戻すこと」かな(笑) 今、めっちゃめんどくさいんよなー(笑)

 

川村

 いや、ほんましんどそう。。。わざわざ来てくれてほんまありがとう(笑) 将来的にどんなことしたいとかあるん??

 

猿渡

 将来的には教育の面からスポーツ界を変えたいってのはあるな。部活動とか、本来体育と違って自主的にできる活動やのに、顧問が敷いた線路を走らされている現状がある。大学スポーツも、何のためにスポーツをしているのか、ただ結果出すだけじゃなくて大学スポーツで何ができるのかを考える必要はあると思う。選手が陸上通していい経験・学びができたなっていう環境づくりがしていきたいな。

 

川村

 猿渡先生爆誕やな!頑張ってほしいわ。。。!

 

 

感情が動くから

 

川村

 じゃあ、最後に恒例の大切にしてる価値感を教えてください!

 

猿渡

 「人の話を聞く」ってことかな。本読むよりも、人と話すと感情が動くから覚えてるし、勉強になる。怪我した時も田中さんと話して自分にはなかった価値観が入ってきたから前に進めたし。やから、人のつながりはほんまに大切にしたいな。

 

川村

 人と話すのは本当に大切よな。特に、いつも話さへん人と話してみると、意外と今の自分に必要なこと教えてもらえたりするし。話す前からあの人とは話す価値がないって思うのはもったいないと思う。

 

猿渡

 後は、「生産性を求める」ってことやな。他の大学は知らんけど、生産性を求めてやるのが筑波のあるべき姿やと思う。でも、実際今は練習量ですごさが決まってる。「あいついっぱい練習してすごいなぁ」って。俺も昔はそういう目で見てたけど、今は「どういう意図でその練習やってるのか」って質問するようにした。

 学生の時って時間あるから長時間練習できるけど、社会に入ったらより短い時間で結果出さないとあかんし、学生の間から短い時間でいかに結果を出すかは常に考えておくべきやと思うわ。

 

川村

 効率性かぁ。。。俺も常に求めとったけど、練習時間長い勢やったからなぁ(笑) もっともっと効率よくできるように、人に話聞いたり違った視点で勉強すべきやったなぁ。

 今日は本当にありがとう!これから期待してるで猿渡先生!

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

猿渡のインタビュー、いかがだったでしょうか。僕の猿渡の印象は本当に内省がしっかりできて、かつ周りを見れている人って感じです。だからこそ、後輩もよく見てるし、組織としてどうあるべきか、みたいな視点は本当に抜けないんですよね。

 僕の副主将ブログも実は、普段話さない人の価値感とか考えを部員に共有したいと思ってやっている部分があります。話したいと思っててもなかなかその勇気と機会ってないじゃないですか。だから、このブログで少しでも知ってもらってほしい、とできればこの内容をネタに是非話してみてほしいなぁと部員みんなに思ってるし、そうしてくれたら嬉しいですね。

 

僕の副主将としての活動も後1か月で終わりを迎えます。ラスト1か月、最後まで何か貢献していければと思います。

 

ここまで、お読みいただきありがとうございました。